副業で修正依頼が当初の範囲を超えたとき、追加料金を伝えず対応し続けると採算が崩れます。一方、金額だけを突然提示すると発注者との関係を損ねることがあります。本記事では、仕様差分、作業時間、納期を根拠に追加料金を伝える実務手順を解説します。
追加料金を検討する場面
| 状況 | 扱いの目安 | 確認資料 |
|---|---|---|
| 誤字や仕様漏れ | 契約内修正 | 仕様書 |
| 新しいページ追加 | 追加作業 | 発注書 |
| 方向性の全面変更 | 再見積もり | 承認履歴 |
| 修正回数超過 | 契約条件に従う | 見積書・契約書 |
伝える前の準備
当初仕様との差分を一行で書く
「追加です」だけでなく、当初は3ページ、今回の依頼で1ページ増える、という形で差分を示します。相手が判断できる具体性が必要です。
作業時間を分解する
制作だけでなく、打ち合わせ、素材確認、修正、最終確認、納品作業を含めます。過去案件の実績時間があれば見積もりの根拠にします。
納期への影響を出す
追加作業を入れた場合の再納期と、当初範囲だけで進めた場合の納期を分けて提示します。
追加料金を伝える5ステップ
- 依頼内容を復唱する
- 当初仕様との差分を示す
- 必要な作業と時間を説明する
- 追加金額と再納期を提示する
- 了承を得てから着手する
メッセージ例
ご依頼内容を確認しました。今回の○○は当初仕様に含まれていない追加作業となります。作業は約3時間、追加費用は○円、再納期は○日を予定しています。当初範囲のみで進める場合は従来の納期です。どちらで進めるかご確認ください。
金額の考え方
時間単価だけでなく、外注費、ツール費、確認工数、リスクを含めます。小額でも作業開始前に提示します。値引きする場合は通常価格と今回の条件を分け、恒常的な価格と誤解されないようにします。
採算確認には案件別の採算管理、工数算定には作業時間の見積もり、依頼整理には修正依頼の管理方法も参照してください。
断られた場合の選択肢
- 当初仕様の範囲で納品する
- 追加項目を減らして再見積もりする
- 納期を延ばして作業負担を調整する
- 契約条件に従い案件を終了する
相手の予算に合わせる場合も、無償対応を当然にせず、今回だけの条件か今後も適用するかを明確にします。
失敗しやすい点
作業後に請求する
合意前の追加請求はトラブルになりやすいため、必ず着手前に伝えます。
感情的に説明する
忙しさや不満ではなく、仕様差分、時間、納期を根拠にします。
口頭だけで合意する
電話で決まった内容も、メールやチャットで確認し、記録を残します。
チェックリスト
- 仕様差分を説明した
- 追加工数を見積もった
- 金額と税の扱いを明示した
- 再納期を提示した
- 了承を文章で保存した
- 請求書へ反映した
FAQ
少額でも追加料金を伝えるべきですか?
継続案件ほど範囲が曖昧になりやすいため、金額の大小にかかわらず扱いを確認します。
契約書に追加料金の記載がありません
今回の条件を個別に合意し、次回から見積書・契約書へ修正範囲と単価を追加します。
発注者が急いでいる場合は?
対応可能な範囲と納期を示し、特急対応費を設ける場合は着手前に合意します。
公的情報
まとめ
追加料金は、当初仕様との差分、作業時間、金額、再納期をセットで伝えます。了承前に着手せず、選択肢を示して合意を文章で残しましょう。案件終了後は実績時間を次回見積もりへ反映します。